外壁のクラックには十分に気をつけてください
2025.03.18 (Tue) 更新
練馬区にお住まいの皆様こんにちは!
練馬区地域密着の外壁塗装・屋根塗装・雨漏り専門店おひさま美装 ブログ更新担当です。
今回は『外壁のクラックには十分に気をつけてください』です。
外壁に発生するひび割れ(クラック)には主に2種類があり、それぞれ異なる原因で発生します。
ひび割れを放置すると、雨水が建物内部に浸入し、構造の腐食や劣化を引き起こす可能性があります😓
だからこそ、早めの対処が重要です。
今回は、外壁のひび割れの種類とその原因について詳しく解説します。
目次
クラックの主な種類
① ヘアークラック(軽度のひび割れ)
ヘアークラックとは、幅0.3mm以下の非常に細いひび割れのことを指します。
これは、塗膜(外壁の表面)にのみ発生している場合が多く、建物自体には大きなダメージを与えません。
特徴:
- 髪の毛のように細いひび割れ
- 幅が0.3mm以下で深さが浅い
- 外壁の表面(塗膜)にのみ発生する
- 主に経年劣化や乾燥収縮が原因
- 塗装の塗り直しで補修可能
ヘアークラックはすぐに修理が必要なわけではありませんが、放置すると雨水が浸透し、次第に劣化が進行する可能性があるため、定期的な点検が重要です。
② 構造クラック(深刻なひび割れ)
構造クラックは、建物の構造部分にまで影響を与える深く大きなひび割れを指します。
このようなひび割れは、外壁だけでなく建物全体の安全性にも関わるため、早急な対処が必要です。
特徴:
- 幅0.3mm以上の大きなひび割れ
- 深さがあり、建物の構造部分に影響を及ぼす
- 地震や地盤沈下、施工不良が主な原因
- 放置すると建物の強度が低下し、崩壊のリスクが高まる
このようなクラックを発見した場合は、すぐに専門業者に点検を依頼し、適切な補修を行うことが不可欠です。
クラックの主な原因
① 外部要因
外壁のクラックは、地震や台風、強風などの物理的な衝撃によって発生することがあります。
また、気温の急激な変化や紫外線の影響によっても、塗膜の膨張・収縮が繰り返され、ひび割れの原因になります。
外部要因の具体例:
- 地震の振動
- 台風や強風による揺れ
- 気温の変化(夏と冬の温度差)
- 紫外線による塗膜の劣化
- 建物の地盤沈下
② 接合部分の影響
建物の構造上、接合部分は動きやすく、ひび割れが発生しやすい箇所です。
特に、コンクリートやモルタルの継ぎ目部分では、収縮や膨張によるストレスが集中しやすいため、定期的なメンテナンスが求められます。
接合部分で発生しやすい場所:
- 外壁の継ぎ目
- 窓やドアの周囲
- コンクリートの打継ぎ部分
③ 不適切な設計や施工
施工不良や設計ミスが原因で、建物に負担がかかり、クラックが発生することがあります。
施工不良の具体例:
- コンクリートの養生不足(乾燥時間が短い)
- 適切でない塗料や材料の使用
- 基礎部分の設計ミス
- 建物の荷重計算の誤り
このような問題は、建物の寿命を短くするため、新築時の施工業者選びが非常に重要です。
④ 化学反応による影響
建材同士の化学反応や、外部の化学物質の影響でクラックが発生することもあります。
代表的な化学反応:
- アルカリ骨材反応:コンクリートに含まれる成分が化学反応を起こし、ひび割れを発生させる
- 鉄筋の錆び:鉄筋が錆びることで膨張し、コンクリートにクラックを生じさせる
これらの化学反応によるひび割れは、通常の塗装補修だけでは解決できないため、専門的な補修が必要になります。
⑤ 乾燥収縮
モルタルやコンクリートなどの湿式外壁材は、乾燥時に体積が縮小することでひび割れを引き起こします。
これは施工時の養生不足が原因となることも多く、施工直後に発生することが一般的です。
主な影響を受ける外壁材:
- モルタル
- コンクリート
- 漆喰
クラックの予防と対策
外壁のクラックは完全に防ぐことは難しいですが、以下のような対策を行うことで発生リスクを軽減できます。
✅ 定期的な点検とメンテナンス
ひび割れが発生する前に、専門業者に依頼して点検を行い、早期発見・早期修繕を心がけましょう。
✅ 適切な塗装・防水工事
外壁の塗膜が劣化するとクラックが発生しやすくなるため、耐久性の高い塗料を使用し、定期的に塗り替えを行いましょう。
✅ 質の高い施工と材料の選定
新築やリフォーム時に、信頼できる業者を選び、適切な施工が行われているか確認することが重要です。
✅地盤調査と基礎補強
地盤の沈下が原因となるクラックを防ぐため、新築時に地盤調査を行い、必要に応じて補強工事を実施しましょう。