目立たないけどとても大事な下地処理
2025.06.17 (Tue) 更新
練馬区にお住まいの皆様こんにちは!
練馬区地域密着の外壁塗装・屋根塗装・雨漏り専門店おひさま美装 ブログ更新担当です。
今回は『目立たないけどとても大事な下地処理』です。
見積もりによく登場する「下地処理」について、わかりやすくご紹介します。
外壁塗装というと、どうしても「色」や「仕上がり」に目がいきがちですよね。
しかし、実は塗装の仕上がりや持ちの良さを大きく左右するのは、この“下地処理”なんです。
下地処理は、完成後には見えない工程だからこそ、手を抜かれてしまうこともございます・・・💦
だからこそ、しっかりと知識を持っておくことが大切なんです。
目次
下地処理って何をするの?
簡単に言えば、塗装をする前の「最初のお手入れ」。
外壁のホコリやコケをきれいに洗い流したり、ひび割れを補修したりして、塗料がしっかり密着するように準備を整えます。
女性がお化粧の前に化粧下地を塗るように、外壁も“きれいなベース”を作ってからでないと、いくら高級な塗料を塗っても効果が半減してしまいます。
効果が半減してしまうだけではなく、塗膜自体も剥がれやすくなってしまいます。
主な外壁塗装工事の下地処理についてお話させていただきます。
✅高圧洗浄で外壁の汚れを徹底除去!
まず最初に行うのが「高圧洗浄」です。
これは外壁にこびりついたホコリ、カビ、コケ、藻などの汚れを、強力な水圧で洗い流す作業です。
この工程を飛ばしてしまうと、塗料と壁の間に汚れが残ったままになり、せっかく塗った塗装がすぐに剥がれてしまうこともあるんです。
高圧洗浄には以下のような方法があります。
●バイオ洗浄
コケや藻が根深く繁殖している場合に使います。
専用の薬剤を使って根本から除去し、再発を防ぎます。
●トルネード洗浄
水を回転させながら勢いよく噴射するノズルを使った洗浄方法です。
汚れが頑固なときに使用されますが、外壁の劣化が進んでいる場合は、逆に壁を傷つけてしまうこともあるため、注意が必要です。
✅クラック(ひび割れ)の補修も大事な下地処理!
外壁をよく見ると、細かいひび割れがあることもありませんか?
このひび割れを「クラック」と呼びます。
クラックには大きく分けて2種類あります。
●ヘアークラック
表面の塗膜だけがひび割れている状態です。
下塗り材(フィラー)を埋め込むことで簡単に補修できます。
●構造クラック
壁の構造部分にまでひびが達している深刻な状態です。
この場合、補修では不十分なこともあり、外壁の張替えが必要になることもあります。
クラックを放置したまま外壁塗装をしてしまうと、ひびがさらに広がり、最悪の場合は雨漏りの原因にもなります。
見た目だけではわからないこともあるので、専門業者による診断が欠かせません。
鉄部の下地処理「ケレン」ってなに?
外壁だけでなく、シャッター・手すり・鉄階段など、鉄でできた部分にも塗装が必要です。
鉄部はサビが発生しやすく、放置すると落下や破損の危険があるため、安全面から見ても非常に重要です。
この鉄部に行う下地処理を「ケレン」といいます。
ケレンは、サビや古い塗膜を落とすだけでなく、表面にあえて細かな傷(凹凸)をつけ、塗料の密着性を高める効果もあります。
ケレンの種類と使い分け
鉄部の劣化具合によって、ケレンの方法は4種類に分けられます。
●一種ケレン
最も重度の劣化時に使用。塗膜を完全に除去し、鋼材をむき出しにします。
「ブラスト処理」という専用機械を使うため、主に橋や道路といった大型施設向けです。
●二種ケレン
サビが広範囲に発生しているときに行う、電動工具を使ったケレン。
劣化が進んだ鉄部の塗り替えにはこの方法が使われます。
●三種ケレン
古い塗膜をある程度残しつつ、サビのひどい部分だけを削り落とす方法。
ディスクサンダーやワイヤーブラシなどを使います。
●四種ケレン
軽度のサビや汚れのみを除去する方法で、最も一般的なケレン手法です。
皮スキやワイヤーブラシなどの手工具で行うことが多く、一般住宅でよく使われます。
外壁塗装は“見えない工程”がカギ!
練馬区で外壁塗装を考えている方にぜひ知っておいてほしいのは、塗装の美しさや耐久性は「下地処理」で決まるということ。
・高圧洗浄でしっかり汚れを落とす
・ひび割れを見逃さず、クラックを補修する
・鉄部には適切なケレンを行い、サビを防ぐ
こうした作業をきちんと行うことで、塗料が本来の力を発揮し、長く美しさを保つことができるのです。
塗装の見積もりを見るときは、「下地処理」がきちんと含まれているか、内容まで確認することをおすすめします。